おはようございます、なべやすです。
マイホームを購入する際、注文住宅を除けば、多くの人が新築戸建てや分譲マンションの見学を行うことになります。
私の知人には「たった1件の新築戸建てを見ただけで即決した」という人もいますが、こうしたケースはごく稀でしょう。
私自身も新築戸建てを購入しましたが、その前には複数の物件見学に足を運びました。
やはり「一生に一度の大きな買い物」となるマイホームですから、簡単には決められません。
そこで気になったのが、「マイホーム購入では、物件をいったい何件くらい見学すればいいのか?」という疑問です。
「見学数は多い方がいいのか?」「見すぎると逆に決められなくなるのでは?」と、悩む方も多いのではないでしょうか。
当記事では、実際の平均見学数や見学を重ねるメリット・デメリット、不動産会社との付き合い方まで、マイホーム購入前の“見学の目安と考え方について、私の体験も交えながら解説していきます。
- 新築マンションの平均見学数はたったの3.1件?購入者の実態とは
- 見学前にやっておきたい!後悔しないための準備ポイント
- 見学を重ねて分かる!自分に合った物件選びのポイントとは
- ここを見逃すな!内見時の重要チェックポイント
- 不動産会社は複数社とつながるべき?信頼できる担当者の見極め方
- 見すぎもNG?物件見学で迷走しないための注意点と見極め時期
- 見学の目的を見失わないことが重要
- 最後に
新築マンションの平均見学数はたったの3.1件?購入者の実態とは
首都圏で新築マンションを購入した人たちが、実際にどれくらい物件を見学しているのかをご存じでしょうか?
意外な平均値から、見学数の目安を考えてみます。
調査による平均見学数は「3.1件」と意外に少なめ
リクルートが公表した「スーモカウンター利用者調査・新築マンション編(2012年秋版)」によると、首都圏で新築マンションを購入した人の平均見学数は3.1件という結果が出ています。
この調査は「新築マンション購入者」「首都圏」という条件に限定されてはいるものの、平均で3件前後というのは少なく感じる方も多いのではないでしょうか。
我が家の見学件数は13件。8ヶ月かけて納得のいく選択を
ちなみに、我が家の場合は新築戸建てを購入しましたが、最終的に見学した物件数は13件ほどにのぼりました。
期間にして約8ヶ月。
毎週末というわけではありませんが、気になるエリアや新規物件が出るたびに見学会に足を運びました。
件数だけを見ると多いようにも思えますが、実際には家族の希望やライフスタイルを照らし合わせながらじっくり比較した結果であり、決して珍しい例ではないと感じています。
見学前にやっておきたい!後悔しないための準備ポイント
物件見学を成功させるためには、事前準備が欠かせません。
準備を怠ると、せっかくの見学の機会を活かしきれないこともあります。
希望条件を家族で共有する
間取りやエリア、駅からの距離、学校やスーパーの近さなど、希望する条件はあらかじめ家族でしっかり話し合っておきましょう。
これは、基本中の基本でありながら、とても重要なポイントです。
あやふやなまま物件見学を始めてしまうと、現地での判断に迷いが生じやすくなります。
事前に優先順位を明確にしておけば、見学当日の比較や判断もスムーズに進められます。
見学日にはメモ帳やスマホを持参
物件を見学する際は、気づいた点や営業担当者からの説明などを、その場でメモしておくことが大切です。
スマホを使えば、メモも写真撮影も手軽に行え、後々の整理や比較検討に非常に役立ちます。
写真を見返すことで、時間が経っても印象をしっかり思い出せるため、記憶の曖昧さによるミスも防げます。
見学を重ねて分かる!自分に合った物件選びのポイントとは
物件を何件も見学していくうちに、自然と自分なりの「見るべきポイント」が見えてきます。
経験から得られる気づきは、後悔しない選択につながります。
最初の1ヶ月はとにかく見てみるが大切
我が家では、物件見学を始めた最初の1ヶ月ほどは、週末ごとに家族でさまざまな物件を見学して回りました。
最初はとにかく「いろんな物件を見てみたい」という気持ちが強く、見学自体も新鮮で楽しい体験でした。
見学を重ねるほどに見る目が養われる
何件も見学をこなすうちに、ネットの広告やチラシを見ただけで「これは行ってみたい」「これは自分たちには合わない」と判断できるようになってきます。
自然と条件や雰囲気でフィルターをかけられるようになり、見学対象が絞られて効率的になっていきました。
マイホーム探しが後半に差しかかる頃には、現実的に購入を検討できる物件だけを選んで見学するようになり、意思決定もスムーズになったと感じています。
物件選びの自分なりの軸は見学から生まれる
たくさんの物件を見学することで、私たちのような素人でも「自分たちなりの物件選びの基準」が自然と形成されてきました。
それは価格や立地だけでなく、日当たりや収納の位置、周辺環境といった細かな部分にも目が行くようになった結果です。
こうしたポイントは、本やネットの情報を読むだけではなかなか身につきません。
実際に現地で見て、感じて、比べてみることが、自分たちの判断基準を養う近道だと実感しました。
情報収集も並行して進めるのが理想
もちろん、物件見学だけに頼るのではなく、ネットや書籍を使った情報収集も重要です。
特にネットから得られる情報は、新鮮かつ豊富。
事前に学んでおくことで、見学時の視点が変わり、不動産会社の担当者とのやりとりもスムーズになります。
知識を持ったうえで実物を見に行けば、「何をチェックすべきか」「どんな質問をするべきか」が明確になり、1件の見学から得られる情報量も格段に増えるはずです。
物件選びの準備は何から?
ここを見逃すな!内見時の重要チェックポイント
物件を見学する際は、表面的な印象だけでなく、細かい部分までチェックすることが大切です。
周辺環境と日当たりは実際に体感しよう
広告や間取り図だけでは判断しづらいのが、日当たりや周辺の騒音です。
できれば午前と午後、異なる時間帯に訪れて、光の入り方や音の感じ方を確認すると安心です。
一つの物件を2回見学してもまったく問題ありません。
気になる物件であれば、遠慮せず再度足ぶことが大切です。
収納スペースやコンセントの位置も要確認
物件を見学する際に意外と見落しがちなのが、収納の広さ・配置とコンセントの数や場所です。
コンセントの増設は入居後も可能ですが、特に戸建ての場合、2階などの増設は難しいケースもあります。
実際の生活導線をイメージしながら、「ここに家電や家具を置けるか?」という実用的な視点で確認しておくと安心です。
不動産会社は複数社とつながるべき?信頼できる担当者の見極め方
理想の物件に出会うには、不動産会社との付き合い方も大切なポイントになります。
不動産会社は数と質のバランスが重要です。
物件見学に不動産会社の協力は欠かせない
マイホーム探しにおいて、不動産会社との連携は欠かせません。
見学の予約や案内、物件の詳細情報の提供など、専門的なサポートを受けるためには、不動産会社の協力が重要です。
その際、最低でも2社以上の不動産会社と接点を持っておくことをおすすめします。
なぜなら、会社や担当者によって紹介される物件の傾向や対応に違いがあるからです。
しつこい営業は気にしすぎないでOK
「営業がしつこそう…」「断るのが気まずい…」といった不安から、不動産会社とのやりとりに抵抗を感じる人もいるかもしれません。
しかし、実際にはしつこい営業をしてくる担当者は少数派です。
私たちの経験でも、不快に感じるような強引なセールスに出会うことは、ほとんどありませんでした。
一生に一度の大きな買い物だからこそ、遠慮せずに自分たちのペースで動くことが大切です。
営業が合わなければ、無理に付き合う必要はありません。
複数社と接点を持つことで選択肢が広がる
我が家の場合は、最終的に5社の不動産会社とやりとりをしました。
担当者によって積極的な方もいれば、あまり熱心でない方もおり、いろいろなタイプの営業スタイルに触れることができました。
結果的に、自分たちに合った営業マンと出会えたのは、複数社とつながっていたからこそです。
比較対象があることで信頼できる担当者を見極めやすくなりますし、紹介される物件の幅も広がります。
見すぎもNG?物件見学で迷走しないための注意点と見極め時期
物件見学を続けているうちに、判断がブレてしまうことも。
見学疲れや迷走を防ぐためのコツと、購入を決断するタイミングを考えてみましょう。
物件を見すぎると目が肥える落とし穴に注意
物件見学を重ねていくと、自然と見る目が養われてきます。
これはメリットでもありますが、あまりに多くの物件を見すぎると「もっと良い物件があるかもしれない」という欲が出てくるのも人の常です。
特に、いくつも素晴らしい物件に出会っていると、それらを基準にしてしまい、決断がどんどん先延ばしになる「迷走状態」に陥ることも少なくありません。
「いつかもっといい物件が…」のループに要注意
一度この状態になると、「今回は見送ろう」「次こそ理想の物件が出てくるかも」と、永遠に決断できない物件ジプシーになってしまう危険も。
もちろん、見学を重ねて理想に近づけていくことは大切ですが、「完璧な物件」を探しすぎると、かえってチャンスを逃してしまう可能性もあります。
見学の目的を見失わないことが重要
物件見学の目的は、「見学を楽しむこと」でも「不動産に詳しくなること」でもありません。
最終的にはマイホームを購入することがゴールです。
そのためにも、「自分たちの条件に合う物件が見つかったら購入に踏み切る」という基準を明確にしておくことが大切です。
ある程度の情報と経験が得られたら決断するという意識を持ち、終わりを意識した行動が重要になります。
- マイホームは一生に一度の買い物。 少なくとも数件は見学し、比較検討したうえで決断しましょう。
- 見学数は多いほど良い面もありますが、長引きすぎには要注意。 迷走しないためにも「半年以内」など、見学の期間に目安を設けるのがおすすめです。
物件選びは半年以内に決める?
最後に
物件見学は、「平均◯件が正解」といった明確な基準があるわけではありません。
スーモの調査のように統計上の平均値はありますが、自分たちが納得できるタイミングや感覚こそが何より大切です。
実際、私自身も見学を重ねる中で「やっぱり前に見た物件のほうが良かったかも…」と迷いが出たこともありました。
ですが、最終的に今の家に住み始めてからは、「この家に決めて本当によかった」と感じています。
住めば都という言葉があるように、暮らしてみて初めて気づく良さもたくさんあります。
後悔しないためには、見学で得た情報や経験、自分たちの軸を信じて決断することが大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。