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格安SSDがわずか3ヶ月で故障!OSドライブとして使った実体験と後悔しないための対策とは?

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おはようございます、なべやすです。

ここ数年でSSDの価格は大きく下がり、PCIe Gen3やGen4対応モデルでも数千円台から手に入る時代になりました。

とくに中国系メーカーを中心とした新興ブランドの参入により、価格競争は激化し、従来なら高価だったストレージがグッと手の届きやすい存在になっています。

私自身も、こうした価格下落の恩恵に惹かれたひとりです。

今回は、コストパフォーマンスを重視して選んだ格安SSDをOSドライブとして導入したところ、わずか3ヶ月でトラブルに見舞われたという経験を通じて、「低価格SSDをどこまで信頼できるか」という問いに向き合うことになりました。

当記事では、その実体験をもとに、障害発生の状況や対応、そしてそこから得られた教訓をお伝えしていきます。

 

 

購入した格安SSDのスペックと選んだ理由

内蔵SSD(SATA)

購入した製品と価格帯

今回使用したのは、某中華系メーカーが販売する2.5インチ SATA接続の512GB SSDです。

大手通販サイトで約4,000円台という非常に安価な価格で購入でき、読込速度500MB/s、書込速度450MB/s(いずれも公称値)と、スペックだけを見ると十分実用的に思える製品でした。

最大の読み込み速度と書き込み速度は速くないものの、「軽い用途であれば問題ないだろう」という前提のもと、コスト重視の判断で導入を決めました。

 

格安SSDを選んだ目的と使用用途

このSSDは、Windows 11を搭載したHP ProDesk 400 G4 DMのストレージをクローンして、より性能に余裕のあるドライブに置き換える目的で選びました。

あくまで日常的なオフィス用途やブラウジングが中心で、極端な負荷をかける予定はなく、「最小限のコストで最大限の更新効果を得たい」という思いからの選択でした。

 

実際の使用環境と取り付け方法

クローン元のSSDからOSを移行し、そのままクローン先のSSDを内蔵ドライブとして運用。

HP ProDesk 400 G4 DMに取り付け、ケース全体の温度も落ち着いた状態で、決して過酷な環境とはいえない運用状況でした。

そのような穏やかな使用にもかかわらず、わずか3ヶ月で深刻な障害が発生したことは、やはり無視できない問題といえるでしょう。

 

わずか3ヶ月で故障…発生したトラブルと症状

内蔵SSD(SATA)と付属品(ドライバー)

ブルースクリーンから突然の起動不能に

SSDを取り付けてから約3ヶ月が経過したある日、PCの動作中に突然フリーズが発生。

そのままブルースクリーンが表示され、いかなる操作もできなくなりました。

仕方なく電源ボタンによる強制終了を実施。

その後、再起動を試みましたが、画面にはHPのロゴのみが表示され、OSは一向に立ち上がらないという状態に陥りました。

 

外付け化しても認識されず完全に沈黙

ロジテック外付けHDDケース

原因の切り分けを行うため、問題のSSDを取り外し、外付けのハードディスクケースに装着。

別のPCにUSB経由で接続を試みましたが、エクスプローラー上にもディスク管理ツール上にもドライブが一切認識されないという結果となりました。

ケーブルやポートの故障も疑いましたが、同じ環境で他のデバイスは正常に動作したため、SSD本体の問題が濃厚と判断されます。

 

通電不良の可能性とその兆候

さらに確認を進めたところ、ハードディスクケースのインジケーターランプすら点灯しないことが判明。

つまり、物理的に通電が行われていない可能性が高く、SSD基板上の電源回路やコントローラに何らかの致命的な障害が発生しているものと考えられました。

 

必ず持っておきたいHDDケース

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トラブル発生後の復旧とサポート対応

内蔵SSD(SATA)端子部分

幸いにもクローンSSDだったためスムーズに復旧

幸いなことに、今回故障したSSDはクローンによって作成されたOSドライブでした。

元のSSDにはWindows 11がそのまま保持されていたため、問題発生後すぐにクローン元へ戻すことで、システムは正常に起動し、速やかに作業環境を復旧することができました。

この経験から改めて、「OSドライブのクローンを残しておく」というシンプルながら強力な備えの重要性を痛感しました。

 

返金の流れとサポート対応(意外と丁寧だった話)

故障したSSDはAmazonで購入したものでしたが、すでに30日間の返品期限は過ぎている状態でした。

とはいえ、製品に同封されていた取扱説明書に記載されていたサポート窓口宛にメールで状況を説明したところ、すぐに対処法に関する返信が届きました。

指示された方法を試してみましたが状況は改善せず、さらに「外付けハードディスクケースに入れてもインジケーターが点灯しない」ことを伝えると、返金対応に切り替えてくれました。

やり取りは非常にスムーズで、応答も早く、メーカーの対応は誠実かつ迅速だったという印象です。

金額的には小さな購入でしたが、こうしたトラブル時の対応が丁寧だったことは、今後のメーカー選定にも一つの評価軸になるかもしれません。

 

このトラブルから学んだ教訓と今後の選び方

内蔵SSD(SATA)2個

OS用に格安SSDを使うのはリスクが高すぎる理由

現在のストレージ市場では、大容量ながら非常に安価なSSDが数多く流通しています。

見た目のスペックだけで判断すれば、コストを抑えつつ理想的な構成を実現できそうな魅力があります。

しかしながら、OSドライブとして運用する場合には、製品の品質や信頼性が不可欠な要素です。

価格が高ければ必ず安心できるとは限りませんが、コストと品質の間に一定の相関関係があることは否めず、「とりあえず使えるだろう」という判断が思わぬトラブルにつながる可能性があります。

 

バックアップとクローンの重要性を再認識

内蔵SSD(SATA)裏面

今回のようにSSDが完全に認識されなくなるケースでは、バックアップをしていなかった場合のダメージは甚大になりかねません。

幸いにも本件ではクローンSSDとして運用していたため、元ドライブが手元に残っており、スムーズに復旧することができました。

この経験を通じて、バックアップとは単なるファイル保存だけではなく、「OS環境そのものを複製しておく」という方法も極めて有効だと再認識しました。

クローンによるシステム冗長化は、復旧のスピードと確実性を保証する効果的な方法です。

 

今後のSSD選びで重視すべきポイント・メーカー判断基準

今回のトラブルを機に、ストレージ製品を選定する際の基準について再考することになりました。

個人的には、過去に実績のある大手メーカーや老舗ストレージブランドの製品を選ぶことは、一つの安心材料だと感じています。

これらのメーカーは長年の開発経験と品質管理体制を備えており、安定性や互換性にも期待が持てます。

もちろん、Amazonや他の通販サイトでの口コミ・評価も参考にはなりますが、それだけで製品の信頼性を判断するのは危険です。

レビューの多くは購入直後の印象によるもので、長期的な耐久性や不具合への対応まで言及されているケースは少ないのが現実です。

今後は、製品の技術的背景やメーカーのサポート体制なども含めて総合的に判断していくべきだと強く感じました。

 

信頼性を高めるための対策とおすすめの運用方法

信頼できるSSDメーカーの例(中立的視点で紹介)

SSDの選定においては、一定の実績と信頼性を持つメーカー製品を参考にするのが安全です。

たとえば以下のメーカーは、業界内でも比較的安定した品質と評価を得ていることで知られています。

 

  • ウェスタンデジタル(WD)
  • キオクシア(旧東芝メモリ)
  • サムスン(Samsung)
  • シリコンパワー(Silicon Power)

 

もちろん、どのメーカーにも製品ごとの当たり外れはあるため、「信頼できるから絶対に安心」とは言い切れませんが、長年の製品展開と技術蓄積を踏まえた選択は、トラブル回避の確率を高める要素になります。

 

OS用には実績ある製品を選び、格安品はサブ用途に

OSドライブはPCの心臓部ともいえる存在です。

保存されているのは、システムだけでなく、日々の設定、作業ファイル、思い出の写真など、消えてしまっていいものは何一つありません。

そのため、前述のメーカーのような過去に実績がある製品を優先するのが基本です。

安価なSSDのすべてが問題というわけではありませんが、製品ごとのレビューや評価を入念に確認し、慎重な選定を行うことが大切です。

一方で、検証目的や一時的なバックアップ用途などには、価格重視で選んだモデルを試すのもアリですが、その場合は「本番用途に使わない」「重要データは避ける」などの明確なルール付けが求められます。

 

 

定期的なバックアップやツールの紹介

今回のようなケースを想定すると、定期的なバックアップは不可欠です。

多くのバックアップソフトが自動保存やスケジューリングなど便利な機能を提供していますが、あくまでソフトに頼り切るのではなく、外部ストレージへの手動コピー(ファイルのコピーペースト)を習慣化することが、最も確実な方法といえます。

また、OSのクローンを事前に作成しておくことも非常に有効で、「OSごと復元できる」という安心感は何物にも代えがたい対策です。

クローン作成には専用ソフトを使うよりも、クローン作成機を使ってパソコンを使わずに作成するのがおすすめです。

 

簡単・確実にクローンストレージが作成できる

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最後に

SSD市場が多様化し、価格と性能の幅も広がる中で、「格安」「高性能」といった魅力的な言葉に目を奪われることは誰にでもあると思います。

しかし今回の体験を通じて痛感したのは、価格だけでは計れない安心感の価値です。

わずか数千円のストレージが、突然使えなくなることで引き起こす不便や不安、そして復旧に要する時間と手間、それらは決して軽視できるものではありません。

幸いにも今回はクローンSSDだったことで被害は最小限に抑えられ、メーカーの対応も誠実だったため、大きな損失には至りませんでした。

ただしその裏には、ストレージ選定やバックアップへの意識の重要性という大きな教訓が残されました。

これからSSDを選ぶ人や、OSドライブの更新を検討している人にとって、この記事が一つの判断材料となり、より安全な運用につながれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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