
おはようございます、なべやすです。
スマホ1つで支払いができる手軽さから、QRコード決済(コード決済)は一気に普及しました。
政府のキャッシュレス推進も追い風となり、多くの企業が「○○Pay」として次々に参入。
しかし2025年現在、業界は過当競争やコスト面の課題から統合・再編の動きが加速しました。
例としてPayPayを展開するZホールディングスとLINE Payの経営統合や、メルペイによるOrigami Payの買収など、大手同士の再編があります。
こうした背景を踏まえると、1つのアプリに依存するのではなく、用途に応じて「メイン」と「サブ」を使い分ける視点が欠かせません。
利用中のアプリがサービス終了しても慌てないよう、選び方の基準と備えが必要です。
本記事では、2025年の最新動向をふまえたコード決済の賢い使い分け方と、おすすめのアプリを詳しく解説します。
- スマホ決済の進化:おサイフケータイからコード決済アプリ主流の時代へ
- 急成長したコード決済市場、今後の統合や淘汰の可能性とは?
- コード決済アプリの統合・淘汰がユーザーに与える影響とは?
- メインとサブをどう選ぶ?コード決済アプリの賢い使い分け方
- コード決済アプリを選ぶときのチェックポイント
- 2025年版:今選ぶべきおすすめコード決済アプリ
- コード決済アプリと他のキャッシュレス手段の比較
- 【まとめ】コード決済アプリの選び方と今後への備え
- 最後に
スマホ決済の進化:おサイフケータイからコード決済アプリ主流の時代へ

おサイフケータイから始まったスマホ決済の歴史
かつてスマートフォンや携帯電話でのキャッシュレス決済といえば、「楽天Edy」や「モバイルSuica」など、おサイフケータイ対応端末での利用が主流でした。
これらは便利で先進的なサービスではあったものの、対応する端末が限られていたため、誰でも気軽に使えるという状況ではありませんでした。
コード決済アプリの登場で一気にユーザー拡大
そんな中、2018年末ごろから「PayPay」などのコード決済アプリが登場し、スマホ決済の流れが大きく変わりました。
Android・iPhone問わず、ほとんどのスマートフォンで利用できる利便性と、アプリをダウンロードするだけで簡単に始められる手軽さから、一気に多くのユーザーに普及していきました。
普及を後押ししたキャンペーンと対応店舗の増加
コード決済アプリの広まりに拍車をかけたのが、全国規模の大型キャンペーンと、対応店舗の急増です。
特にPayPayは「10億円あげちゃうキャンペーン」など大々的な施策を打ち出し、注目を集めました。
その影響で、PayPayを導入する店舗が街中に急増し、さらに他の○○Pay系アプリ(d払い、楽天ペイ、au PAYなど)もそれに追随。
今や、コード決済アプリは日常生活で欠かせないキャッシュレスツールへと成長しました。
誰でも始めやすいコード決済がキャッシュレスの主役に
これまでのおサイフケータイのように機種を選ばず、アプリを入れるだけで使えるという導入のしやすさが、コード決済アプリの普及を支えた大きな要因です。
加えて、どんどん増える利用可能店舗とお得なキャンペーンが、「○○Pay使ってみよう」というユーザーの行動を後押ししました。
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急成長したコード決済市場、今後の統合や淘汰の可能性とは?
コード決済アプリの普及により、私たちのキャッシュレス生活はより身近なものになりました。
しかし、急成長の裏では、企業同士の競争や経営の再編も進むものです。
今後は統合や淘汰によって、ユーザーの選択肢や使い方にも影響が出るかもしれません。
コード決済アプリは日常に欠かせない存在に
スマホひとつで支払いが完了するコード決済アプリは、私たちの生活にすっかり浸透しました。
私自身も「楽天ペイ」や「QUICPay(クイックペイ)」を日常的に使っており、特に楽天ペイはメインの決済手段として活用しています。
財布いらずの利便性や対応店舗の多さから、キャッシュレス生活を支える必需品と言える存在です。
業界の再編が進行中、注目すべき過去の動き
コード決済市場は登場から僅か数年で急速に成長した一方で、経営統合やサービス終了といった再編の動きも進みました。
たとえば2019年11月には、PayPayを展開するZホールディングス(旧ヤフー)とLINE Payが経営統合。
また、メルカリがオリガミペイを完全子会社化したことも話題になりました。
今後もこうした統合や吸収によって、サービス数が整理されていく可能性は十分に考えられます。
使っている決済サービスが将来的に統合対象になる可能性も
私がメインで使っている「楽天ペイ」も、現時点では安定したサービスを提供していますが、今後の業界再編の動き次第では何らかの影響(改悪)を受ける可能性もあります。
コード決済アプリはスマホ決済の主役として今後も存在感を増していく一方で、ユーザーとしては複数のサービスを併用し、万一の変化に備えておくことが重要です。
コード決済アプリの統合・淘汰がユーザーに与える影響とは?
お気に入りのコード決済アプリが突然使えなくなったら…そんな不安を感じる人も多いかもしれません。
ですが、実際には多くのケースでスムーズな移行が可能です。
ここからは、アプリ終了時に想定される影響や対応策について考えていきます。
サービス終了で生じる主な影響は?
「もし、日頃使っているコード決済アプリが統合やサービス終了の対象になったらどうなるのか?」
実際に楽天ペイをメインで利用している私自身が、そうなった場合の影響を考えてみました。
正直なところ、致命的なデメリットはそれほど多くないように感じます。
強いて挙げるとすれば、別のコード決済アプリへの乗り換え手続きが少々面倒な点でしょうか。
とはいえ、スマホに新しいアプリをインストールして初期設定をするだけなので、それほど大きな負担ではありません。
貯めたポイントがどうなるかも気になるところ
コード決済アプリの利用で貯まるポイントの扱いも気になるところですが、例えば楽天ペイの場合、還元されるのは「楽天ポイント」です。
楽天の会員である限り、たとえ楽天ペイがサービス終了になっても楽天ポイントは引き続き有効です。
他のコード決済アプリでも、経営統合や買収による再編があった場合には、一定の猶予期間が設けられるのが一般的です。
その間に代替サービスへ移行することができるため、「突然ポイントが使えなくなる」「支払いができなくなる」といったトラブルは、基本的には起こりにくいでしょう。
優先して貯めていたポイントが分散する可能性も
ただし、統合によって今まで貯めやすかったポイントが分散し、ポイントの貯まりやすさが変化する可能性はあります。
これはコード決済に限らず、クレジットカードのポイントプログラムやマイレージサービスなどでもよくある話です。
そのため、ユーザーとしては今後の変化に備えて、複数のコード決済アプリを併用しつつ情報をこまめにチェックすることが大切です。
メインとサブをどう選ぶ?コード決済アプリの賢い使い分け方

1つだけでは不安?アプリは複数持って使い分ける時代へ
「今使っているコード決済アプリが使えなくなったらどうしよう…」
そんな不安を感じる人は少なくありません。
ですが、実際に何も対策をしていなければ、いざというときに不便を感じてしまうのも事実です。
そこでおすすめなのが、コード決済アプリをメインとサブの2本立てで使い分ける方法です。
たとえば、メインは「楽天ペイ」、サブは「PayPay」など、自分の生活スタイルやよく行くお店に応じて選ぶと安心です。
これにより、ポイントの取りこぼしも防げます。
クレジットカードよりも手軽に使い始められるのが強み
クレジットカードを2枚持つとなると、申込や審査などの手間がつきものですが、コード決済アプリにはそうした面倒な手続きが一切ありません。
アプリをスマホにインストールし、初期設定をするだけですぐに利用を開始できます。
この手軽さを活かして、複数のアプリをインストールしておけば、万が一メインのアプリが使えなくなっても、スムーズに別のアプリに切り替えて対応できるのが大きなメリットです。
生活スタイルに合わせた使い分けでキャッシュレス生活を快適に
ポイント還元率や使える店舗の違い、キャンペーンの有無など、コード決済アプリごとに特徴があります。
これらを踏まえて、シーン別に使い分けをすることで、よりお得で快適なキャッシュレス生活を送ることができます。
たとえば、スーパーではPayPay、ネットショッピングでは楽天ペイ、というように、自分に合った使い分けスタイルを見つけるのがおすすめです。
楽天カードならSuicaチャージでポイントが付く
コード決済アプリを選ぶときのチェックポイント
コード決済アプリは数多く存在しますが、どれでもよいというわけではありません。
日常使いに適したアプリを選ぶためには、いくつかのチェックポイントを押さえておくことが大切です。
以下の観点から、自分に合ったコード決済アプリを選びましょう。
利用できる店舗が多いかどうか
まず重視したいのは、「自分がよく利用するお店で使えるか」です。
いくら便利な機能があっても、日常的に使えなければ意味がありません。
コンビニ、スーパー、ドラッグストア、飲食店など、自分の生活圏内で使えるかを確認しておきましょう。
還元率やポイントの貯まりやすさ
コード決済アプリを選ぶうえで、還元率やポイントの使い勝手も重要です。
楽天ペイなら楽天ポイント、d払いならdポイント、PayPayならPayPayポイントといったように、付与されるポイントの種類も異なります。
普段からよく使うポイントサービスと相性の良いアプリを選ぶことで、無駄なくポイントを貯められます。
連携できるクレジットカードや口座
アプリごとに、連携できるクレジットカードや銀行口座が異なります。
自分がメインで使っているカードや口座とスムーズに連携できるかどうかを確認しましょう。
基本的な考えとして、クレジットカードと組み合わせることがおすすめです。
セキュリティ対策が万全か
スマホを使った決済で気になるのがセキュリティ。
かつて、セブン&アイ・ホールディングスが展開したセブンペイがサービスを開始した年に、不正利用事件によりサービスを停止したことがあります。
不正利用を防ぐためにも、生体認証やパスコードロックに対応しているか、紛失時の遠隔操作機能があるかなどもチェックしておきたいポイントです。
安心して使い続けるために、セキュリティ面の信頼性は見逃せません。
2025年版:今選ぶべきおすすめコード決済アプリ
コード決済アプリの選択肢は数多くありますが、使いやすさ・ポイント還元・信頼性の3点を基準に、2025年時点で特におすすめの4つをご紹介します。
メイン・サブの使い分けにも役立つアプリばかりですので、ぜひ参考にしてください。
楽天ペイ|楽天ポイントを効率よく貯めるならコレ!
楽天ペイは、楽天スーパーポイントを活用するユーザーにとって非常に相性の良いコード決済アプリです。
楽天カードと連携することで還元率は最大1.5%に上がり、普段の買い物をよりお得にすることができます。(楽天カード→楽天キャッシュ経由での利用が条件)
全国のコンビニやドラッグストア、飲食店などでも利用可能で、加盟店の広さも安心ポイントです。
さらに、楽天グループという安定した企業基盤があるため、今後の淘汰リスクも低いでしょう。
むしろ他社を吸収する側に回る可能性さえあります。
期間限定ポイントも使え、貯めること以外も万全のアプリです。
PayPay(ペイペイ)|圧倒的シェアと利便性を誇る王道アプリ
PayPayは、利用者数・加盟店数ともに国内トップクラスを誇るQRコード決済アプリの代表格です。
「どこでも使える」利便性と「お得な還元キャンペーン」の豊富さが人気の理由ではないでしょうか。
PayPayカードとの連携により還元率アップが見込めるほか、PayPayモールやPayPayフリマなど、PayPayでの決済を軸にしたお得なショッピングサービスも展開中。
迷ったらまずはPayPay、という選択肢が最も無難かつ安心です。
d払い|dポイントを活用するなら外せない1本
NTTドコモが展開するd払いは、dポイントを貯めて使いたい人に最適なコード決済アプリです。
ドコモ回線の契約がなくても利用でき、アプリひとつでさまざまな店舗で支払いが可能になります。
dポイントは、コンビニ・ファストフード・ドラッグストア・ネットショッピングなど、幅広いジャンルの店舗で使えるため、ポイントがためやすく実用性が高いのも魅力。
さらに、アメックスカードと連携できる数少ないコード決済でもあり、アメックスユーザーには貴重な選択肢です。
au PAY|Pontaポイント連携でローソンやネットでもお得に
au PAYは、KDDIが提供するコード決済アプリで、Pontaポイントとの連携が最大の特長です。
特にローソンをよく利用する人や、Ponta提携サービスを使うユーザーにとって非常に使い勝手が良いアプリです。
auユーザー以外でも利用でき、au PAYマーケットなどのECサイトと連携したポイント増量キャンペーンなど、独自の強みも豊富。
また、クレジットカードや銀行口座との柔軟な連携もあり、日常使いからネットショッピングまで対応範囲が広いのが魅力です。
コード決済アプリと他のキャッシュレス手段の比較
キャッシュレス決済といっても、コード決済アプリの他にクレジットカードや電子マネー(交通系IC・おサイフケータイなど)など、さまざまな手段があります。
それぞれに特徴や使い勝手が異なるため、目的や利用シーンに応じて選ぶことが大切です。
ここではコード決済アプリと他の代表的なキャッシュレス手段を比較してみます。
| 決済手段 | 主な特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| コード決済 | アプリでQR/バーコード読み取り | 還元率高め、導入が簡単 | 通信環境に依存、操作が必要 |
| クレジットカード | 物理カード or タッチ決済 | 利用履歴の管理が楽、付帯保険あり | 審査あり、不正利用リスク |
| 電子マネー(交通系など) | タッチで即決済 | 交通インフラ対応、オフライン対応可 | ポイント還元はやや低め |
コード決済アプリは他の手段に比べて導入や切り替えが簡単なのが大きな強みです。
クレジットカードや電子マネーと併用することで、用途やシーンに応じた最適な支払い方法を選べます。
私自身も楽天ペイをメイン、PayPayをサブとして使い分けていますが、使い勝手の良さとポイント還元のバランスの良さを実感しています。
【まとめ】コード決済アプリの選び方と今後への備え
- メイン+サブの2つのアプリを使い分けるのが安心。突然のサービス終了にも柔軟に対応できる。
- アプリ選びは「ポイント還元・使える場所・紐づけ方法」で判断。楽天ペイやPayPayなどが安定した選択肢。
- 他のキャッシュレス手段との違いも理解しておく。コード決済は手軽さが魅力、使い方に応じて併用も有効。
- 普段から使い慣れておくことが最大の備え。少しずつでも日常に取り入れ、変化に強いキャッシュレス生活を。
最後に
今、コード決済アプリはキャッシュレス生活において主役級の存在です。
誰でも手軽に導入でき、還元やキャンペーンなどのメリットも豊富。
クレジットカードを支払い元に設定すれば、ポイントの二重取りも可能で、お得度がさらに増します。
一方で、今後は統合や淘汰といった動きも進む可能性がありますが、メインとサブの2つを併用するなど、ちょっとした工夫でリスクを最小限に抑えることができます。
コード決済アプリは、スマホひとつで支払いが完結する便利さが魅力です。
今後もキャッシュレスの主役であることは変わらないでしょう。
上手に活用し、これからも快適でスマートなキャッシュレス生活を楽しんでいきたいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

