おはようございます、なべやすです。
ブログ運営において新記事の投稿と同じように大切なのが、過去記事のリライトです。
ブログ記事は一度公開したら終わりではなく、情報の追加や更新または文面の見直しのために過去記事をリライトをします。
言ってみれば、過去記事のリライトはブログのメンテナンス作業です。
私が過去記事のリライトをする際は、以下の項目を基本として行います。
- リライトする記事の選定
- 記事タイトルの見直し
- 記事本文の編集
- 記事更新日の記載または公開日の変更
- Googleサーチコンソールでインデックス登録をリクエスト
- リライトの効果を確認
当記事は過去記事をリライトする方法について、初心者向けにまとめてあります。
リライトの方法だけでなくメリットや注意点も記載してありますので、リライトの際に当記事をお役立ていただければ幸いです。
- リライトの目的
- リライトの方法
- リライトをするメリット
- リライトをするタイミング
- リライトの注意点
過去記事のリライトをする目的
冒頭にも書きましたが、過去記事のリライトはブログ運営において重要なメンテナンスです。
一度書き上げた記事(コンテンツ)はそれで完成というわけではなく、必要により何度も修正を重ねていきます。
そして、リライトをする目的には、以下のようなものがあります。
- 情報の追加や更新
- 文面の修正・見直し
- 検索順位を上げる→アクセス数UP
リライトの主な目的は「情報の追加や更新、文面の修正・見直し」をして、記事全体のクオリティを上げて行くことです。
それに伴いSEO効果が発生して、検索順位の上昇からアクセス数が伸びていくことに繋げる目的があります。
参考までにリライトをネットで調べてみると、下記のように出てきます。
リライト【rewrite】の意味
引用元:rewrite(リライト)の意味 - goo国語辞書
- 他人の原稿を書きなおすこと。また、ある文章を目的に合わせて書きなおすこと。記事を放送用にリライトする。
- あるプログラミング言語で書かれたソフトウエアを、別のプログラミング言語で書き換えること。古くなったコンピューターシステムの置き換えなどで行われる。
上記にあるように、ブログのリライトも「文章を目的に合わせて書きなおすこと。」そのもです。
ブログの過去記事をリライトする方法|初心者向け
ここからは、過去記事のリライトをする方法を具体的に紹介いたします。
リライトは主に以下の項目をベースとして行っていきます。
リライトする記事の選定
リライトの第1ステップは、リライトする記事の選定からはじまります。
初投稿の1記事目から順にリライトしていきたい気持ちもあるかもしれませんが、それでは効率がよくありません。
ある程度、リライトする記事の優先順位を決めて作業を進めていく必要があります。
GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスを活用しながら、リライトする記事を選ぶようにしましょう。
リライトする記事の選び方
- 掲載順位からリライトする記事を選ぶ
- 記事クリック率(CTR)の低い記事から選ぶ
掲載順位からリライトする記事を選ぶ
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスのデータを基に、少しでも読まれている記事をリライトしてアクセスを伸ばすようします。
Googleサーチコンソールで掲載順位を確認して、20位前後の記事を優先的にリライトするなど、ルールを決めて記事を選びをします。
Googleアナリティクスを使う場合は、実際に読まれている記事の中から10位以下の記事から選ぶなど、それなりに読まれてはいるもののアクセス数が全体の割合から見て少ない記事を優先的に選びます。
全く読まれていない過去記事を読まれるようにリライトしたい気持ちはありますが、少しでも読まれていて脈のある過去記事から優先的にリライトした方が効果を得られる可能性は高いです。
クリック率(CTR)の低い記事から選ぶ
掲載順位が高くても、クリックされなければブログ記事は読まれません。
Googleサーチコンソールでは、記事別(ページ別)のクリック率(CTR)を確認することができます。
その中から、極端にクリック率(CTR)の低い記事をリライトの対象として選びます。
検索結果に上位表示されていながらもクリックされていない記事には、リライトすることによって改善する余地があるはずです。
直接検索順位に影響しないといわれておりますが、クリック率(CTR)を上げるためにメタディスクリプション(記事の概要)を設定することも対策の一つです。
メタディスクリプション(meta description)とは、Webページの内容を紹介する100文字程度の短い文章のことです。
GoogleやYahoo!などの検索結果画面で、ページタイトルの下に表示されます。
記事タイトルの見直し
リライトする記事のタイトルすべてが見直しの対象ではありませんが、記事内容(記事構成など)を大幅に変更した場合など必要によりタイトルの見直しを行います。(ムリに変更する必要はありません。)
タイトルの文字数や含めるキーワードの数を意識しながら、思わずクリックしたくなる文言に見直すのが基本です。
他にもタイトル部分に使う文字は大きさや色の変更ができないため、強調したい文言にはカッコ書きするなど工夫をします。
具体的には以下を参考に決めていくといいでしょう。
記事タイトルの決め方
- タイトル文字数→約30文字前後
- キーワード数→3つ以上
- クリックしたくなる文言を入れる
記事タイトルを大幅に変更した場合は、記事本文もタイトルに合わせた内容にリライトする必要性が出てきます。
変更したタイトルと記事の内容に、ズレが生じないよう注意が必要です。
記事タイトルの変更はアクセス数や検索順位にも大きく影響する場合があり、逆効果になることも考えられます。
事前にキーワード検索ツールなどを使い、タイトルを決めるようにすることも対策の一つです。
記事タイトルについての詳細はこちら
記事本文の編集
リライトの中でも特に重要となる箇所で、労力と時間を要するのが記事本文の編集です。
場合によっては、記事の構成を見直すこともめずらしくありません。
基本的には、以下の編集ポイントを意識しながら記事本文をリライトをしていきます。
情報の更新および修正
記事本文の編集するときに必要不可欠なのが、新しい情報への更新や修正です。
過去の記録として残すような記事でもない限り、新しい情報への更新はリライトに欠かせないものとなります。
新しい情報への更新や修正は、ブログ継続により記事数が増えてくるとかなり手間のかかる作業となってきます。
しかし、SEOの観点からも重要な作業となりますので、リライトの際は時間をかけてでもきちんとやっておく必要があります。
新しく正しい情報をブログの訪問者に伝えることが、リライトの大きな目的です。
過去記事をリライトしていると、文字数が増加する傾向にあります。
一般的にSEOにおいて文字数は直接検索順位に影響しないといわれている反面、文字数が多い記事が上位表示されている傾向にあるのも事実です。
リライトの際に最低文字数のノルマなどを設定する必要はありませんが、伝えたい情報量が盛り込むために自然と必要になる文字数はあると考えられます。
ブログ記事本文の文字数が多くてマイナス要素になることはどちらかと言えば低いですが、文字数増加による記事の読みづらさや内容がわかりづらくなるデメリットを生じることもあります。
文字数増加により、まわりくどい長文になったりしないよう注意が必要です。
文字数が多すぎることによって、読みづらかったり内容がわかりづらくなった文章の文字をカットすることも場合によっては必要になります。
ブログの文字数を管理しよう
見出しの作成や追加をする
リライトをするときは、文章の区切りごとに「hタグ(見出しタグ)」を使った「見出し」を追加するようにしましょう。
ブログをはじめた頃の記事には、ほとんど「見出し」が付いておりませんでした。
恥ずかしい話ですが、ブログをはじめた頃は「見出し」は単なる大きな文字だと思っていたほどです。
「見出し」を適切に追加した記事は、思っていた以上に記事全体の雰囲気が変わり、読みやすさも向上する効果もあります。
他にも「見出し」には、必ずテーマ沿ったキーワードを入れるようにします。
「見出し」が長くなり過ぎないように注意しながら複数キーワードを入れるのがポイントです。
「見出しタグ」はhタグを使用しているので、それを活用し「目次」を設置するようにします。
記事内に「目次」を設置すれば、読者が目的の見出し部分までジャンプすることができますので、利便性も高まります。
内部リンクの追加や整理をする
ブログの記事数が増えてくると、それに伴い内部リンクが増加します。
内部リンクを追加して同じカテゴリの記事や関連性のある記事を結びつけることは、他の記事へ誘導することにも繋がるので直帰率を下げるために有効です。
きとんと整理され適切に設置されている内部リンクは、ブログを見にきてくれた人の利便性も高まるので、結果としてアクセスアップにも繋がります。
内部リンクの追加や整理は、リライトのときに行うのが効率的です。
ブログカード機能を使うと、簡単に見栄えのいい内部リンクを追加することがでるのでおすすめです。
テキストリンクと使いわけて、内部リンクを作成するといいでしょう。
\ブログカードも簡単にできる/
適切なHTMLタグを使う
リライトに限ったことではありませんが、記事本文を編集する際には適切なHTMLタグを使うようにしましょう。
見出しにはhタグ、箇条書きにはリストタグ、引用文を入れる場合は引用タグをきちんと使い記事を作成していきます。
適切なHTMLタグ
- 見出しにはhタグ
- 箇条書きにはリストタグ
- 引用文を入れる場合は引用タグ
記事作成において基本的なことではありますが、その基本が欠けてしまわないようにすることが大切です。
特にブログをはじめた頃の記事には、適切なタグが使われていなかったりします。
見出しが単に大きくした文字で書かれていたり箇条書きに単なる中点が使われていないか、または引用文が単なる囲み枠の中に書かれていないかなど、リライトの際にチェックしましょう。
他サイトの文面や参考資料(書物)などを引用文として使ったときは、必ず引用元を明記することを忘れないようにしましょう。
記事更新日の記載または公開日の変更
過去記事のリライトが完了したら、記事更新日の記載をします。
全体的に大幅なリライトをした場合は、記事公開日を変更して新記事あつかいで投稿する方法もあります。
記事更新日の記載または公開日の変更は、記事の内容が新しい情報に更新されたことをブログ訪問者に知らせる効果が期待できます。
ブログの機能やカスタマイズで記事更新日の記載または公開日の変更ができない場合は、必要により記事更新日を手入力をします。
Googleサーチコンソールでインデックス登録をリクエスト
リライトが完了して記事を更新したら、必要によりGoogleサーチコンソールを使ってインデックス登録を再リクエストします。
過去記事の場合は基本的に一度インデックスされているため、改めてインデックス登録をリクエストしなくても検索エンジンに登録されております。
リライトした記事の更新情報を少しでも早く検索エンジンに伝えたい場合は、Googleサーチコンソールで再リクエストします。
Googleサーチコンソールを開き、以下の手順でインデックス登録を再リクエストします。
- 左側のメニューから【URL検査】を選択
- 検索窓にリライトした記事のURLを入力して【Enter】Enterを押すか をクリック
- 【インデックス登録をリクエスト】をクリックすれば完了
検索エンジンにXMLサイトマップを送信している場合は、サイトマップ上に記事(ページ)の更新情報(更新日)も記録されます。
随時、サイトマップの読み込みがされていれば、インデックス登録を再リクエストしなくても、割と早く検索エンジンにクロールされます。
検索エンジンBingにもサイトマップを送信
リライトの効果を確認
リライトが完了したら、一定期間(1~2ヶ月)をおいた後にリライトの効果を確認します。
方法は、リライトする記事を選定した以下の内容をもとに効果の有無を確認し評価します。
- 掲載順位からリライトする記事を選ぶ→掲載順位をチェック
- クリック率(CTR)の低い記事から選ぶ→クリック率をチェック
リライトする記事を選定したときと同じ方法で掲載順位やクリック率を確認して、効果がなかったり悪くなってしまった場合はリライトの対策を立て直します。
場合によっては、バックアップなどを使ってリライト前の記事に戻すことも必要です。
リライトした記事は基本的に一度インデックスされているため、検索エンジンの再評価も割と早くから出はじめる傾向にあります。
新記事の場合は投稿してから検索エンジンの評価を受けるまで時間がかかることを考えると、リライトはサイト全体のクオリティーを上げるのに効率がいいです。
リライトから得られる3つのメリット
これまでリライトの方法について記載してきましたが、ここからはリライトすることにより得られるメリットを紹介いたします。
過去記事をリライトすることにより得られるメリットは、主に以下の3つです。
リライトにより得られるメリット
記事の情報が新しくなる
リライトをすると記事の内容が更新されるので、記載されている情報が新しくなります。
記事の情報が新しくなることは、SEOの観点からもメリットは大きいと考えられます。
もちろん、読者の視点からもメリットが大きいことは言うまでもありません。
新しい情報を伝えるために、必要に応じて何回でもリライトしていくことが大切です。
記事の見直しができる
リライトをしていると記事内の誤字・脱字・脱文を発見することが多々あります。
これらは、読者から教えてもらい気づくようなことではありませんので、運営者がリライトをしないと見つけ出すことができません。
仮にリライトをしないと、永久的に誤字・脱字・脱文を修正できないことになるので、質の低下にもつながります。
過去記事のリライトをすれば、記事内の誤字・脱字・脱文を修正することが可能です。
記事の質が上がる
ブログの更新を続けていると、基本的には記事作成のスキルが向上します。
いわゆるライティングスキルの向上です。
リライトをしていると、自分が過去に書いた記事の質が低く感じることが多々あります。
つまり、リライトをすることにより、少なからず公開当時よりも記事の質を上げられることが可能です。
SEOの観点や読者の視点から考えても、記事の質が向上することはメリットしかありません。
過去記事をリライトするタイミングは?
公開した記事がGoogleなどの検索エンジンに評価されるまでには、一定の時間がかかります。
新記事を公開したからといって、すぐにインデックスされたり検索順位が上がってくるわけではありません。
目安期間としてよく言われているのが、記事を公開してから約3ヶ月です。
つまり、公開してから間もない記事は、検索エンジンに評価されていない可能性が高いのでリライトをする必要性が低くなります。
ブログをはじめてからしばらくの間は、リライトよりも新しい記事の投稿に力を注いだほうが合理的です。
目安としては、ブログを6ヶ月以上継続および50記事くらい投稿してからリライトを計画しても十分かと思われます。
開設したばかりのブログに関しては、記事数が少ないことからリライトの必要性を考えるよりも記事数を増やすことに注力した方が効果的です。
リライトをする際に注意したいこと
過去記事をリライトする際に注意したい点があります。
ブログ運営においては特別なことではありませんが、以下の3つに注意するようにしましょう。
リライト前の記事はバックアップしておく
リライトしたからと言っても、必ず検索順位が上がりアクセス数が増えるとは限りません。
場合によっては、リライトしたことが原因で検索順位が下がり、逆効果になることもあります。
そのようなときのために記事のバックアップをしておき、リライト前の状態に戻せるようにしておくことが大切です。
方法としては、ブログ機能で記事のコピーを作成することが可能であれば、コピー記事を残しておくことがベストです。
他には、Windowsのメモ機能などを使い、テキストとして保存しておくといいでしょう。
ブログ管理において、バックアップ体制を確立しておくことは基本中の基本です。
記事URL(パーマリンク)は変更しない
記事タイトルの変更や記事の内容を大幅にリライトしても、記事URL(パーマリンク)は変えてはいけません。
記事URL(パーマリンク)の変更は、検索エンジン上で別記事(新規ページ)とみなされるので、記事によっては公開から獲得してきた被リンク(外部リンク)やブックマークまたは検索エンジンからの評価をすべて失うことになります。
内部リンクを構築している記事の場合は、リンクを貼り直さなければいけません。
リダイレクト設定など対処法もありますが、基本的には記事URL(パーマリンク)を変更しないのがベストです。
- 被リンク(外部リンク)
- ブックマーク
- SNSシェア
- 検索エンジンからの評価
URL変更のダメージは大きい!
過去記事のリライトは時間を費やす!
実際に過去記事のリライトをしていると、思った以上にリライトに費やす時間が掛かるものです。
新記事を書くのとは違ってテーマや内容を新たに考える必要こそありませんが、それでも通勤途中の電車内や帰宅後のわずかな時間にリライトをしていると、完成までそれなりに時間がかかります。
大幅にリライトをすると、新記事を作成するくらい時間を費やすこともめずらしくありません。
参考までに、以下は私がリライトに費やしている時間です。
リライトにかかる時間の目安
- 軽めのリライト(情報の追加や更新など)→約1〜2時間
- 大幅なリライト(別記構成を編集するレベル)→新記事作成くらいの時間(数日間)
記事数が多くなるにつれて、過去記事のリライトに時間を奪われていきます。
リライトの目的に合わせて、軽めにするか大幅にするかメリハリをつけるようにしましょう。
リライト対象の記事が増加してくるとブログの更新頻度にも影響が出てきますので、リライトに没頭しすぎないよう注意が必要です。
最後に
過去記事のリライトは、ブログ運営において重要なメンテナンスです。
当記事で紹介した方法やポイントを踏まえながら、地道にリライトを続けていくことが成果への近道です。
また、過去記事のリライトは1回すれば終わりというわけではなく、記事を公開してからの期間や必要に応じて何回でもしていくことがあります。
リライトは労力と時間のかかる作業ではありますが、ブログに必要なメンテナンスなので、随時行うようにしましょう。
まずは、軽めのリライトからはじめて経験を積み重ねてくと共に、リライトの方法を確立していくことが大切かと思われます。
当記事が、リライトをする際の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。