おはようございます、なべやすです。
日常の様々なシーンで貯めたり使用したりすることができるポイントサービス。
その利用価値はとても高くなっており、今の時代、複数のポイントを貯めている人も多いのではないでしょうか。
現に私もJALマイルを初めとしてTポイントや楽天ポイント、nanacoポイントなど、上げたら切りがないほどのポイントを知らない間に貯めております。
その数ある中のポイントの一つにアメックスことアメリカン・エキスプレス・カードのポイントがあります。
アメックスは家族カードを作っていない為、主に私が個人使用のマイカードとして利用しています。
アメックスは一度でもポイント交換をすると、その後はポイントの有効期限がなくなるのでコツコツポイントを貯めて楽しんでおります。
そのコツコツ貯めたアメックスポイントの使い道として、航空会社のマイルへの移行を考えてみました。
アメックスのポイントプログラム、メンバーシップ・リワードとは

アメックスことアメリカン・エキスプレス・カードにはメンバーシップ・リワードと言うポイントプログラムがあります。
対象となるカードは、アメリカン・エキスプレス・カードやアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードなどと言った、いわゆるプロパーカードがメンバーシップ・リワードの対象カードとなっております。
プロパーカードとは、国際ブランド(アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、JCB)が自社発行しているカードのことを示します。
メンバーシップ・リワードのポイントはカード利用100円で1ポイント貯まります。
カード利用1,000円で1ポイント貯まるクレジットカードも多いですが、アメックスはカード利用100円で1ポイントで換算されるので、少額決済に向いているのではないかと思います。
但し、注意点としてメンバーシップ・リワードのポイントは月間のカード利用合計金額ではなく、カード利用一件ごとの金額で換算されますので100円未満の利用にはポイントがつきません。
例えば月間のカード利用合計金額が10,000円あったとして、メンバーシップ・リワードが100円で1ポイントだからと言って100ポイント付与されるとは限りません。
カード利用一件ごとの金額でポイント換算されるので、4,980円と5,020円の合計10,000円分をカード決済をしたとしても、49ポイントと50ポイントが付与されるので合計99ポイントになります。
同じ10,000円分のカード利用をしても100円未満の利用にはポイントがつきませんので、この場合は99ポイントとなります。
メンバーシップ・リワード・プラスに登録でお得にマイルへ移行!
アメックスのメンバーシップ・リワードには、登録することによりポイントプログラムがアップグレードされるメンバーシップ・リワード・プラスがあります。
「メンバーシップ・リワード・プラス」は、ポイントの有効期限が無期限になる他、特定利用分ボーナスポイント、また提携各社へのポイント移行や、お支払いにポイントを利用する際のレートアップなど、「貯まる」「使う」の両面でよりお楽しみいただける有料(年間3,000円+消費税、2年目以降自動更新)プログラムです。
(引用元:アメックス公式ホームページ)
メンバーシップ・リワード・プラスに登録するとボーナスポイントプログラム(参加費無料)へ登録することができ、対象加盟店でのカード利用100円で3ポイント(通常ポイント1ポイント+ボーナスポイント2ポイント)貯めることが可能となります。。
ボーナスポイントプログラムの対象加盟店等は以下の通りです。(画像:アメックス公式ホームページから抜粋)

お得感の高いポイントサイトが数ある今の世の中、ボーナスポイントプログラムの対象加盟店等の数は少々物足りなくも感じますが、それでも対象加盟店でのカード利用100円で3ポイントも貯めることができるのは魅力的です。
ボーナスポイントプログラム以外にもメンバーシップ・リワード・プラスのメリットとして、ポイント交換レートが未登録の場合よりも高くなる点があります。
その為、メンバーシップ・リワード・プラスに登録済の場合は、未登録の場合よりも提携各社のマイル・ポイントへの移行やカード利用後の支払い代金をお得に利用することができます。
アメックスのポイントは17の提携パートナーのマイルへ移行できる!

アメックスのメンバーシップ・リワードで貯めたポイントは、マイルや提携ポイントに移行することができます。
クレジットカードなどで貯めたポイントの使い道の中でも、航空会社のマイルへの移行はとても人気が高いです。
アメックスのメンバーシップ・リワードで貯めたポイントは、ANAをはじめ以下の17の提携航空パートナーのポイントに移行することができます。(2020年10月13日から提携航空パートナーにJALも加わりました。)

提携航空パートナー
- ANA「ANAマイレージクラブ」
- JAL「JALマイレージバンク」
- チャイナエアライン「ダイナスティ・フライヤー・プログラム」
- デルタ航空「スカイマイル」
- ヴァージン アトランティック航空「フライングクラブ」
- タイ国際航空「ロイヤルオーキッドプラス」
- キャセイパシフィック航空「アジア・マイル」
- シンガポール航空「クリスフライヤー」
- ブリティッシュ・エアウェイズ「エグゼクティブ・クラブ」
- スカンジナビア航空「SAS ユーロボーナス」
- アリタリア-イタリア航空「クラブ・ミッレミリア」
- フィンランド航空「フィンエアー・プラス」
- エティハド航空「エティハド ゲスト」
- エミレーツ航空「エミレーツ・スカイワーズ」
- カタール航空「プリビレッジクラブ」
- エールフランス/KLM航空「フライングブルー」
- カンタス航空「カンタス・フリークエントフライヤー」
私はアメックスの利用で貯めたポイントの使い道としてANAマイルへの移行を考えております。
但し、ANAマイルへ移行するためには「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録(年間参加費5,000円+消費税/2年目以降自動更新)が必要です。
又、ポイント移行レートは、メンバーシップ・リワード・プラスに登録するかしないかにより、以下のように変わってきますので注意が必要です。
ANAマイルへの移行レート
- メンバーシップ・リワード・プラスに登録済みの方→1,000ポイント = 1,000マイル
- メンバーシップ・リワード・プラスに未登録の方→2,000ポイント = 1,000マイル
他にも注意点しなければならないのが、2019年1月1日より「ANA マイレージクラブ」への年間移行ポイントの上限が80,000ポイント→40,000ポイント(メンバーシップ・リワード・プラスに登録済みの場合)に変更となります。
つまり年間40,000マイルまでしか移行することができなくなります。
この年間移行ポイントの上限変更は、ANAマイルの使い道を国際線特典航空券としている人にとっては改悪となってしまうでしょう。
ANA以外の提携航空パートナーへのポイント移行の場合は、移行レートが違いますので注意が必要です。
又、こちらもメンバーシップ・リワード・プラスに登録するかしないかにより、ポイント移行レートが以下のように変わってきます。
提携航空パートナーへの移行レート
- メンバーシップ・リワード・プラスに登録済みの方→1,250ポイント = 1,000マイル
- メンバーシップ・リワード・プラスに未登録の方→2,000ポイント = 1,000マイル
ご覧の通りANAマイルへの移行レートと比較すると提携航空パートナーへの移行レートは20%低下してしまいます。
但し、移行レートに違いがでるのはメンバーシップ・リワード・プラスに登録済みの場合であって、メンバーシップ・リワード・プラスに未登録の場合の移行レートはANAと同じ2,000ポイント = 1,000マイルです。
メンバーシップリワードプラスへの登録は、カード入会時である必要はなく、貯まったポイントの移行時でも可能ですので、コスト面を考えると登録のタイミングはポイントが貯まった段階がいいでしょう。
ポイントをマイルへ移行する際のメリットとデメリット
アメックスのポイントを航空会社のマイルに移行する場合のメリットとデメリットについて考えてみました。
メリット
ポイントの有効期限が無期限!
メリットは何と言っても無期限にポイントを貯められることにあります。
外資系の航空会社のではマイルが積算されている限り、有効期限を気にすることなく貯め続けられるマイレージプログラムもありますが、ANAマイレージクラブの場合は貯めたマイルの有効期限が3年間となっております。
それに対してアメックスのメンバーシップ・リワードは一度でもポイント交換をすると、その後はポイントの有効期限がなくなるので、期限を気にすることなくコツコツとポイントを貯めることができます。(メンバーシップ・リワード・プラスに登録の場合は、ポイントの有効期限が無期限です。)
貯めたポイントをマイルに移行した後も、その時点から各航空会社のマイレージプログラムの有効期限まで使うことができるので、焦ることなく、じっくりとマイルの使い道について戦略を練ることができます。
ポイントの有効期限は長い方がお得?
ポイントやマイルの有効期限は、一般的に3年間もあれば十分であり、逆に3年間に発生する年会費等のコスト面などを考えると、長期間掛けてかけてポイントやマイルを貯めることはあまり望ましくありません。
なるべく短期間にポイントやマイルを貯めて使うことが理想です。
有効期限が無期限であるまでは必要ないのかもしれませんが、無期限であればポイントを貯めるにあたって精神面で楽な部分もありますし、無期限であることのデメリットも特にありません。
15のマイレージプログラムへの移行が可能!
その他にもメリットとして、貯めたポイントの使い道を15のマイレージプログラムの中から、必要となった際に選択することができる点があります。
通常、航空会社のマイルを貯めるには、先ず最初に航空会社を決めてから、マイレージプログラムに加入して航空会社のマイルを貯めることになります。
その点、アメックスは最初に航空会社のマイレージプログラムを選択する必要はなく、目標のマイル数相当のポイントが貯まった段階で航空会社のマイレージプログラムを選択することができます。
これにより一応の目標として貯めていたマイレージプログラムに突然のルール変更(改悪)等があったとしても、特に慌てることもなく別のマイレージプログラムにポイント移行するなどの対処ができます。
コツコツと貯めたポイントの使い道を、使う際の状況に応じて決めることができる自由度の高さは、ポイントの使い方としてメリットになると思えます。
加入したマイレージプログラムがワンワールドやスターアライアンスに加盟していれば、貯めたマイルで別の航空会社の特典航空券などをゲットすることもできますが、それでも15の航空会社の中から選ぶことはできないでしょう。
デメリット
マイルへ移行する為に掛かるコスト負担
先ずデメリット上がってくるのは、ポイントをマイルへ移行する為に掛かるコストです。
それでなくてもアメックスは、他社のクレジットカードと比較しても年会費の高いクレジットカードです。
私が保有しているアメックス・グリーンでも、年会費12,000円+消費税となっております。
それに加えてポイントをより効率よくマイルへ移行する為にはメンバーシップ・リワード・プラスに登録する費用として年間3,000円+消費税が必要となります。
更にANAマイルへ移行する場合には、上記の費用にメンバーシップ・リワードANAコースへの登録費用(年間参加費5,000円+消費税/)が必要となってきます。
移行するマイルをどの航空会社を選ぶかにもよりますが、アメックスの中でも一般カードとしてのアメックス・グリーンであっても、年間にして消費税も含め16,200円~21,600円の費用が掛かります。
各航空会社のクレジットカード(マイレージカード)もゴールドカードクラスになると年会費15,000円以上するカードもざらにありますが、その様な航空会社のクレジットカードはマイルを貯めることに特化しているので、アメックスと比較してもマイルを効率よく貯めることができます。
そう考えるとアメックスのポイントでマイルに移行するのは費用対効果がよくないので、コスト面としてはデメリットとなります。
ポイント加算対象外の加盟店がある!
もう一つのデメリットは、200円で1ポイント換算の加盟店やポイント加算対象外の加盟店がある点です。
航空会社のクレジットカード(マイレージカード)では、対象加盟店での利用でポイント換算率が下がることなど殆どありません。
勿論、我が家のメインカードとして保有しているJALカードでも、このようなことはありません。
楽天Edyなどの電子マネーへのチャージ分でポイント対象外になることはありますが、水道料金や光熱費、税金等のカード利用でポイントが付かないこともありませんので、そのことを前提として考えるとアメックスの200円で1ポイント換算の加盟店やポイント加算対象外の加盟店があることはデメリットとなってしまいます。
特に定期的に発生するランニングコスト(水道料金や光熱費など)でのカード利用に関しては、ポイントを着実に貯める為の有効手段の一つにもなりますので見逃せない点でもあります。
以下は200円で1ポイント換算の加盟店及びポイント加算対象外の加盟店
マイルを貯める為にアメックスを使うのはダメ?
このブログ記事ではアメックスカード(アメリカン・エキスプレス・カードやアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードなど)を中心に書いてきましたが、アメックスが発行しているカードの中にもマイルを貯めることに特化した以下のカードもありますので、より効率よくマイルを貯めたい人は要チェックです。
提携カード
- ANAアメリカン・エキスプレス・カード
- アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
- デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード
アメックスの利用で貯まったポイントをマイルに移行するのは、カードの年間コストや移行レートなどを考えても決してお得ではありません。
但し、コスト面を除いて考えると、100円で1ポイント(1マイル)を有効期限が無期限で貯めることができる点や貯めたポイントを15の航空会社のマイルへ移行ができる点は他のクレジットカードではあまり見掛けることのないアメックスならではの魅力であるとも言えます。
アメックスはマイレージカードではありませんので、マイルを貯めるという目的の為にアメックスを保有するのは、まず考えから外したほうがいいでしょう。
そもそもアメックスはマイレージカードではないので、マイルを貯めようとしていて無理が生じてきてしまってもそれは当然なことです。
むしろアメックスを利用していて貯まったポイントが、航空会社のマイルへの移行もできる的な考えを持ってカードを保有する位がいいのではないかと思われます。
基本的には有効期限がなく無期限でポイントを貯めることができるカードなので、 いつの間にか溜まっていたポイントをマイルに移行することができ、 そのマイルで特典航空券をゲットしてマイル旅行ができた!くらいの考えでカードを保有しているとお得感も味わえて丁度いいかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。