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【メガロドン】巨大な古代ザメの大きさがついにわかった!ホホジロザメの約3倍はあるぞ!

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おはようございます、なべやすです。

突然ですが、皆さんはメガロドンをご存知でしょうか?
決して食べ物の名前ではありません。

メガロドンは、かつて太古の海に生息していた巨大な古代ザメの名前です。

巨大ザメ「メガロドン」に関しては、クジラを捕食していたなど、その大きさにまつわる様々な話が出てきます。

しかし、巨大ザメと言われながらもメガロドンに関する痕跡は、これまでに歯の化石しか見つかっていないこともあって正確な大きさ(体長)が判明されておりませんでした。

ところが、2020年9月3日付でオンライン学術誌のScientific Reportsに掲載された論文によると、イギリスのブリストル大学とスウォンジー大学の研究者チームが、メガロドンの大きさ(推定)を発表しました。

発表された論文によると、全長約16メートルのメガロドンだった場合、背ビレの高さは人間(大人)の身長と同じ位の約1.62メートルもあり、頭部は鼻先から背中にかけて約4.65メートル、尾の高さも3.85メートル、と推計。

頭部に至っては車ほどの大きさと言われておりますので驚きです!

これほどの大きさを誇る巨大ザメが太古の海に実在したことは、私にとって何とも夢のある話です。

それでは、巨大ザメ「メガロドン」の世界へ行ってみましょう!

 

 

メガロドンとは

改めて巨大ザメ「メガロドン」について、おさらいです。

メガロドンは、約2,300万年前から約150万年前にかけて海に生息していたサメの一種で、学名はカルカロクレス・メガロドン(Carcharocles megalodon)またはカルカロドン・メガロドン(Carcharodon megalodon)といいます。

私が知っていた学名はカルカロドン・メガロドンですが、こちらは本種を現在のホホジロザメ(Carchrodon carcharias)の同属とする説に基づいた学名です。

また、和名ではムカシオオホホジロザメと呼ばれております。

私もメガロドンは、ホホジロザメの祖先と認識しておりました。

メガロドンは、2018年に公開された映画「MEG ザ・モンスター」のモデルにもなっていて、映画でもメガロドンの巨大さがうかがえます。

今年、日本の地上波で映画「MEG ザ・モンスター」が放送されたので観てみましたが、その大きさといったら笑っちゃうくらい大きかったです。

これまでもメガロドンの大きさに関してはさまざまな説があり、最大で40メートル説が出てくるといった、とんでもないほど規格外の説までもありました。

現在、生息するホホジロザメが最大約6メートルですので、40メートルにもなったら大きいとか言っているレベルではありません。

それじゃクジラより大きいです!

しかし、今年9月にイギリスのブリストル大学とスウォンジー大学の研究者チームによって、ついにメガロドンの大きさが推定で約16メートルと発表されました。

 

メガロドンの大きさは?

長らく解明されてこなかったメガロドンの大きさですが、ついに今年、イギリスのブリストル大学とスウォンジー大学の研究者チームが発表した論文によって推計されたメガロドンの大きさが発表されました。

研究チームの発表によると、数理モデルに基づき、生態学的・生理学的にメガロドンに近いとされる現生の近縁種(ホホジロザメ、アオザメ、ネズミザメ、ニシネズミザメなど)と比較することで、メガロドンの大きさを推計したとされております。

具体的な方法は、メガロドンの歯の化石を基に現在のサメのものと比較することで体長を割り出したとのことです。

ちなみに発見されているメガロドンの歯の大きさは、人間(大人)の手のひらサイズです。写真:メガロドン - Wikipedia

メガロドンの歯(左)とホホジロザメの歯(右の2つ)

メガロドンの歯(左)とホホジロザメの歯(右の2つ)

 

体長16メートルのメガロドンは頭部が約4.65メートル、背びれの高さは1.62メートル、尾びれの高さは3.85メートル

そして研究チームが発表した結果は、体長16メートルのメガロドンがいたすると頭部(鼻先から背中にかけて)は約4.65メートル、背びれの高さは1.62メートル、尾びれの高さは3.85メートルと推定されました。

  • 体長:16メートル
  • 頭部(鼻先から背中にかけて):約4.65メートル
  • 背びれの高さ:1.62メートル
  • 尾びれの高さ:3.85メートル

現在、生息するホホジロザメが最大約6メートルですから、メガロドンの大きさはその3倍近く!

下の画像はイメージ画像ですが、とんでもない大きさです。

メガロドンのイメージ画像

画像:メガロドン - Wikipedia

これまで、メガロドンの大きさに関しては、メガロドンが現代のサメと同じように骨格が軟骨でできていたため、手掛かりとなる化石が残ってなく、唯一とも言える手掛かりが歯の化石だったこともあり研究が困難だったと言われております。

しかし、イギリスのブリストル大学とスウォンジー大学の研究者チームがこれまでとは違った方法により推計した結果、メガロドンの大きさ(体長)を知ることができました。

 

メガロドンが絶滅した原因はホホジロザメの出現

ホホジロザメ(アニア)

ホホジロザメ

まさに海のモンスターという名がふさわしいほどの大きさだったメガロドン!

その大きさからも、きっと太古の海の支配者であったに違いありません。

そのメガロドンですが、最新の研究(チャールストン大学の研究チーム)では今から360万年前に絶滅したとされております。

そして、海の支配者メガロドンが絶滅した原因は、なんと現代の海に生息するホホジロザメとの生存競争に敗れたことがその原因!

なぜ、メガロドンほどの大きさの巨大なサメが、はるかに下回る大きさのホホジロザメとの生存競争に敗れたのでしょうか?

メガロドンよりも機敏に泳ぐことができたホホジロザメにエサを奪われ餓死した

研究チームによると、ホホジロザメの約3倍の大きさもあるメガロドンが直接戦いに敗れたとかではなく、メガロドンよりも機敏に泳ぐことができたホホジロザメにエサを奪われ餓死した可能性が高いと結論付けております。

サメは浮袋を持たないため、巨大化するほど動きが遅くなると言われております。

メガロドンが体長16メートルもあったとすると、当然ながらホホジロザメよりも俊敏な動きをすることはできなかったと言えるでしょう。

だとすると、映画「MEG ザ・モンスター」でのメガロドンの俊敏な動きはありえませんね!

チャールストン大学の研究チームがメガロドンの絶滅理由に着目したのは、このような点だったわけですね。

 

ホホジロザメと言えば映画「JAWS」

少し話はそれますが、ホホジロザメと言えばモンスターパニック映画としてもはや伝説級の映画ともいえる「JAWS」に出てくる人喰いザメのモデルになったサメとして有名です。

「JAWS」は1975年公開のアメリカ映画で、ハリウッド映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が27歳という若さで作った作品です。

そして、この映画は後にスティーブン・スピルバーグ監督の出世作とも言われるほどの功績をあげることになりました。

私は、この映画「JAWS」の大ファンで、テレビ放送で何度も観たのはもちろんのこと、DVDやブルーレイ、サントラ盤CDまで持っているほどの「JAWS」フリーク!

いつ見ても、色あせない迫力と恐怖感を映像と音で味わうことができる名作映画です。

ちなみにおすすめはスティーブン・スピルバーグ監督の第1作目のみで、後にJAWS2~4まで映画化されましたが、個人的には別ものと考えております。

 

日本の海にもメガロドンはいた!

巨大ザメ「メガロドン」の痕跡は、日本にも残されております。

埼玉県で発見されたメガロドンの痕跡は多数の歯の化石で、秩父市長瀞町にある埼玉県立自然博物館に展示されております。

昭和59年(1986年)春、このサメの歯化石73本が、埼玉県深谷市(旧大里郡川本町)の荒川河床に分布する約1000万年前の地層(比企層群土塩層)から発見されました。

一個体の歯がこれだけたくさん発見されたのは世界初のことでした。

1個体分の歯がほとんどそろっていたため、歯の位置関係(歯列)を推定することができ、正確なアゴの復元模型と体全体の生体復元模型を製作することができました。

当館では、この発見により採集された歯化石(実物標本)と、アゴの復元模型及び体全体の生体復元模型を展示しています。

アゴの復元模型の中に入って記念写真を撮ることもできます。

引用元:埼玉県立自然博物館公式ホームページ

私も、かなり前(おそらく25年以上前)になりますが、メガロドンを追い求めて埼玉県立自然博物館に足を運んだことがあります。

その時の印象に残っていたのは世界初となった73本もある歯の化石よりも、全長約12メートルにもおよぶメガロドンの生態復元模型でした。

今度、埼玉県立自然博物館に足を運んだ際には、是非とも世界的なメガロドンの歯の化石を「じっくり」観察したいと思います。

 

shizen.spec.ed.jp

 

メガロドンは今でも生き延びている?

メガロドンは今でも生存説が出てくるなど、好きな人たちの間では人気のある古生物です。

映画「MEG ザ・モンスター」も、まさに古代ザメ「メガロドン」が現在も深海で生き延びていたという夢のあるストーリーでした。

以前、テレビ番組でUMA(未確認動物)の名付け親で動物研究家の實吉達郎(さねよしたつお)先生が、「水中は陸上よりも環境の変化が起こりにくいため、絶滅したと言われる生物が生き残る環境に適している」みたいなことを言っていたことがありました。

生きた化石シーラカンスも深海で生き延びていた!

その言葉どおり、メガロドンよりもはるか昔に存在していた生きた化石と呼ばれるシーラカンスも、1938年に南アフリカで発見されました。

その後も、1952年にインド洋のコモロ諸島、1997年にはインドネシアのスラウェシ島近海で生きたシーラカンスが確認されております。

1997年にインドネシアで確認されたシーラカンスは、当時、ニュースでも映像が放送されたのをよく覚えておます!

約6500万年前に絶滅したものと考えられていたシーラカンスが、なぜ、当時の姿のまま生き残っていたのでしょうか。

沼津港深海水族館公式ホームページに以下の一文がありました。

一説によると、3億5千万年の間、ほぼ変わることのなかった「深海の環境」によるものだと考えられています。

これは、動物研究家の實吉達郎(さねよしたつお)先生の言ったことと同じ意味です。

そうすると、もしかしたらメガロドンも映画「MEG ザ・モンスター」のように、深海で生き延びているかもしれません。

 

最後に…

巨大な古代ザメ「メガロドン」は、いかがでしたでしょうか。

メガロドンをはじめ、かつて地球上に存在した生物は研究者たちの研究成果により、様々なことが解明されていきます。

恐竜の定説が時代と共に変わってきたように、メガロドンに関する様々な定説も今後変わっていくことでしょう。

近い将来、新たなメガロドンの大きさや生態を知ることができると期待しております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

※「メガロドン」は、古代に存在したサメであって恐竜ではありませんが、当ブログのカテゴリに古生物などを設けていないため、今回は恐竜のカテゴリに入れさせていただきました。

 

※このブログ記事は下記を参考に作成しております。

 

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