おはようございます、なべやすです。
機械式腕時計のオメガ・シーマスターは、高校生の頃から憧れていたスイス製の名品です。
私は、2000年7月に購入してから、ずっと愛用しています。
しかし、その間に一度もオーバーホールをしていなかったのです!
そう、なんと16年間もオーバーホールをせずに使い続けていたのです!
これは、機械式腕時計のメンテナンスとしては、かなり無茶なことですよね。
では、16年間で初めてオーバーホールをしたら、どうなるのでしょうか?
オメガ・シーマスターの性能や見た目には、どんな変化があるのでしょうか?
そして、その費用は、いくらかかるのでしょうか?
当記事では、私が実際にオメガ・シーマスターをオーバーホールした経験をもとに、その効果と費用を詳しくお伝えします。
機械式腕時計のオーバーホールに興味のある人やオーバーホールを検討している人はは、ぜひ最後までお読みください。
- 機械式腕時計のオーバーホール頻度
- オーバーホール前のオメガのコンディション
- オーバーホールの主な依頼先
- 正規代理店コンプリートメンテナンスの料金
- 時計修理の千年堂のオーバーホール料金
- オーバーホール後のオメガのコンディション
- 正規店以外へオーバーホールを依頼するときの注意点
- オメガの時計を16年間で初めてオーバーホールした経緯
- 腕時計のオーバーホールとは
- 機械式腕時計のオーバーホール推奨頻度
- オメガのオーバーホールの主な依頼先
- オーバーホール前のオメガ・シーマスターの状態
- ネットで調べて比較した結果「時計修理の千年堂」で見積りすることに
- オーバーホール後のオメガ・シーマスターの状態
- 【永久保存版】時計メンテナンスマニュアルが付属
- オーバーホールの依頼先を選ぶときのポイント
- オメガ純正部品は品薄となっている
- 最後に
オメガの時計を16年間で初めてオーバーホールした経緯
私はオメガ・シーマスターを2000年に購入し、16年間一度もオーバーホールをすることなく使っておりました。
購入してからしばらくは調子が良く、特に不具合や故障もなく使うことがきできていましたが、年数を重ねていくごとに時計の劣化は進んでいきます。
いつかはオーバーホールをしなければという考えもありながらも、オメガ・シーマスターの状態は外観も含め、どんどん悪化していきました。
オメガの時計は高品質ですが、長年使っていると内部の油が乾燥したり、パーツが摩耗したりすることがあるそうです。
そのため、定期的にオーバーホールをすることは、時計の寿命を延ばすために必要不可欠なこと。
そこで、私はオーバーホールを依頼することに決めました。
これからも、オメガ・シーマスターを大切に使っていくために…。
腕時計のオーバーホールとは
オメガをはじめとした腕時計のオーバーホールとは、時計の内部の部品を分解して清掃し、必要に応じて交換することです。
オーバーホールは時計の性能を維持し、寿命を延ばすための重要なメンテナンスになります。
オメガのオーバーホールは、専門的な技術と設備を持った正規サービスセンターで行うことが望ましいです。
機械式腕時計のオーバーホール推奨頻度
腕時計を長く使い続けるためには、定期的なオーバーホールが必要です。
使用状況や環境によって異なりますが、機械式腕時計の場合は約5年に一度のオーバーホールが推奨されています。
オメガのオーバーホール頻度は4~5年に1回
いつかはオーバーホールと思いながら、16年も経過したオメガ・シーマスター。
私の愛用しているオメガ・シーマスターは機械式腕時計であるため、定期的にオーバーホールをする必要があります。
オメガ公式ホームページを見てみると、メーカー推奨は時計の使用状況に合わせてオーバーホールは4~5年ごとに1回となっております。
2000年に購入したオメガ・シーマスターを2016年に初めてオーバーホールに出したので、実に16年間ノンオーバーホール!というとんでもない状況でした。
一般的には5年に1回とよく耳にしていたので、いつかオーバーホールをしなければと心の中では思っていましたが、コストのことやオーバーホールの依頼先を考えている内にズルズルと16年間も経過してしまいました。
オメガのオーバーホールの主な依頼先
オメガ・シーマスターをオーバーホールするのにあたって、どこに依頼するかとても迷いました。
検討したオーバーホールの依頼先としては、以下の3つが考えられます。
1. オメガ正規サービスセンター(オメガカスタマーサービス)
オメガの正規サービスセンターは、メーカー認定の専門技術者が対応し、純正パーツを使用した修理が行われます。
オーバーホールの品質が保証され、メンテナンス記録が残るので、将来の再販価値にもプラスです。
全国主要都市にサービスセンターがあるため、公式サイトから近隣のセンターを確認できます。
2. 正規代理店(時計専門店)
高級時計を取り扱う正規代理店でも、オーバーホールの受付が可能です。
こちらではオメガの正規サービスセンターに送付してもらうケースが多いですが、店舗によっては専門技術者が在籍していることもあります。
地元の信頼できる店舗を利用したい場合におすすめです。
3. 時計修理専門の独立系工房
オメガに詳しい独立系の時計修理専門工房でも、オーバーホールを依頼できます。
正規品ではなくサードパーティ製のパーツを使用する場合もありますが、費用が抑えられる点が魅力です。
オメガの修理実績が豊富な工房を選ぶと安心です。
オメガカスタマーサービスに依頼すれば、メーカーのメンテナンス(コンプリート メンテナンス サービス)を受けられる安心感もあり、オーバーホールの選択肢としては無難です。
しかし、ネット検索で出てくる時計修理専門店(時計修理専門の独立系工房)などと比較するとオーバーホールの料金も「グッ!」と上がります。
どちらへ依頼するにもメリット・デメリットが存在します。
それぞれのメリット・デメリットをよく考えて、オーバーホールの依頼先を決めるといいでしょう。
メリット | デメリット | |
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オメガカスタマーサービス |
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正規代理店 |
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時計修理専門店 |
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オメガカスタマーサービスのオーバーホール料金は高い
下の表はオメガカスタマーサービスのメンテナンス料金です。
⇔スマホ画面は横にスクロールできます
キャリバーの種類 | 非貴金属素材の価格 | 貴金属素材の価格 | |
---|---|---|---|
クロノグラフ以外 | クォーツ | 74,800円 | 89,100円 |
メカニカル | 105,600円 | 119,900円 | |
クロノグラフ | クォーツ | 90,200円 | 118,800円 |
メカニカル | 135,300円 | 163,900円 |
- 非貴金属素材の価格:スティール(プレート加工のものを含む)、チタン、セラミック製のリュウズ
- 貴金属素材の価格:シルバー、ゴールド、プラチナ、パラジウム製のリュウズ
- コンプリートメンテナンスサービス(オーバーホールを中心とした総合メンテナンスサービスです。 )
- 上記のメンテナンス料金は税込価格です。
保証期間
サービス完了日より2年間
保証対象
- コンプリートメンテナンスサービス実施の場合 :精度不良
- パーシャルメンテナンスサービス実施の場合 :作業箇所
オメガのコンプリートメンテナンスサービスの料金は、2023年から大幅値上げとなりました。
このあたりをどう考えられるかが、オーバーホールを正規サービスセンターに依頼することができるかのポイントになります。
オーバーホールの依頼は、オメガカスタマーサービスへ時計を持ち込む以外にも「ピックアップサービス」というサービスがあり、専用の梱包材が届いて宅配で送ることも可能です。
オメガカスタマーサービスは全国的に見ても店舗数が少ないので、この「ピックアップサービス」は絶対必要ともいえるサービスではないでしょうか。
オメガ コンプリートメンテナンスの評判は?
オメガは高級時計ブランドとして有名で、その品質とデザインは世界中で高く評価されています。
しかし、高級時計は定期的なメンテナンスが必要で、その費用や期間も気になるところです。
そこで、オメガのコンプリートメンテナンスとはどのようなものなのか、どのくらいの費用や期間がかかるのか、インターネットで検索した口コミや評判をまとめてみました。
- オメガの正規オーバーホールなら部品供給問題を無視できて、高価と思える総費用の中には交換した部品代が含まれ、保障期間が長い。オメガの時計に限れば、オーバーホールは世間の時計修理業よりも、オメガカスタマーサービスで受けたほうが有利と判断できる。
- 外装はきれいになったのはもちろんのこと、竜頭を回した時のフィーリングがスムーズに戻りました。リザーブが少なくなってきたようなので、元に戻っていることを期待しています。
- オーバーホール後、順調に機械式腕時計としての機能を保ちながら約3年経過しましたが、精度に変化が現れたのは昨年のこと。それでも、1日あたりの遅れは約10秒程度で、オーバーホール前と比べても大きな差はありませんでした。
以上のように、オメガ コンプリートメンテナンスに対する評判は、概ね良いと言えるでしょう。
ただし、コンプリートメンテナンスの料金は時計のモデルや状態によって異なりますので、事前に見積もりを取ることが重要です。
オメガ コンプリートメンテナンスに関する詳細は、[オメガ公式サイト]をご覧ください。
オーバーホール前のオメガ・シーマスターの状態
オーバーホールに出す前のオメガ・シーマスターのコンディションは、最悪でした。
16年間ノーメンテだったので、あたりまえです。
時計が動いている時間(持続時間)も短く、オートマチック(自動巻き)なのにほとんど自動で巻き上がりません。
そのため、毎日手巻きでゼンマイを巻き上げていても、1日もたない最悪なコンディションでした。
そして、手巻きでゼンマイを巻き上げるためにリュウズを回すときも、固いというか重いような感じがするほどの状態です。
これは、いくらなんでも放置し過ぎたと反省をしました。
ネットで調べて比較した結果「時計修理の千年堂」で見積りすることに
ネットで調べて比較してみた結果、少し不安はありましたが、完全に宅配でのやり取りとなる時計修理の千年堂に見積り依頼をすることにしました。
ネットでオーバーホールの申し込みができる
時計修理の千年堂は楽天市場にも出店されていたので、私はそこからオーバーホールの無料見積りの申し込みをしました。
もちろん、時計修理の千年堂のホームページからも申込みができます。
時計修理の千年堂は、2022年1月18日時点で楽天市場に出店されておりません。
\公式サイトはこちら/
時計修理の千年堂でオーバーホール
専用梱包材の無料郵送パックで簡単に時計を送れる
楽天市場から申込をした数日後、専用の梱包材である「無料郵送パック」が自宅に送られてきたので、それに「オメガ・シーマスター」を入れて送りました。
この「無料郵送パック」があるお陰でとても簡単かつ安全に時計を梱包することができ、早々に「時計修理の千年堂」へ送ることができました。
この部分は大切な時計を宅配で送るにあたり、とても重要なポイントとなります。
「無料郵送パック」はとても便利でした。
見積りが届くまで約1週間|予想以上のオーバーホール料金に驚き!
そして発送してから約1週間程で、「時計修理の千年堂」から見積りメールが届きました。
【修理内容】
- 修理内容オーバーホール (完全分解掃除+防水検査+部品追加交換《必要時のみ》+千年堂オリジナル超音波洗浄+千年堂オリジナルクリーニング《サービス》)
- パッキン交換
- リューズネジ溝修理/チューブ交換(下取り)、ロー付け(ケースのライトポリッシュ込み)
- バネ棒×2本交換(社外品)
そして金額は、税込み価格 66,960円
「うわっ!高い!」と一瞬思いましたが、16年間もノンオーバーホール状態でしたし、推奨されている5年に1回のオーバーホールを今までしてきたと思えばむしろ安いくらいだ。
そう自分に言い聞かせながら、この見積もり内容で正式にオーバーホールの依頼をすることにしました。
クロノグラフでもないし、3針時計なので5万円以内で収まると甘く考えておりました…。
オーバーホール後のオメガ・シーマスターの状態
長い期間を経て時計修理の千年堂のオーバーホールを終えたオメガ・シーマスターをレビューします。
無料のライトポリッシュでオメガ・シーマスターはピカピカに変身
下の写真が長年愛用しているオメガ・シーマスターです。
ん~、懐かしのモデルです。
無料サービスのライトポリッシュでしたのでケース部分だけでしたがピカピカになり、絶不調だった「オメガ・シーマスター」も機械式腕時計としての本来の機能を完全に取り戻しました。
無料サービスのライトポリッシュの仕上がりが思っていた以上によかったので、次回は有料のポリッシュ(腕時計全体)をお願いしてみたいと思います。
オーバーホールを完了したオメガ・シーマスターのコンディション
その後もオメガ・シーマスターは毎日絶好調で、半年以上経過した現在も精度は日差+6~7秒/日と素晴らしい状態を維持し続けております。
これぞ、オーバーホールをしたかいありです。
初めて機械式腕時計をオーバーホールに出してみて、その必要性がとてもよくわかりました。
それと16年もの間、一度もオーバーホールをしたことがなかったオメガ・シーマスターが、ここまで機械式腕時計としての機能と精度を取り戻せたことに正直おどろきました。
オーバーホールをすることにより、機械式腕時計はよみがえります。
今後は時計のコンディションを見ながら、せめて5~6年に1回くらいの頻度でオーバーホールをしていこうかと思っております。
クォーツ式腕時計をオーバーホール
【永久保存版】時計メンテナンスマニュアルが付属
オーバーホールを終えて戻ってきたシーマスターには「時計のメンテナンスマニュアル」と「時計修理の千年堂創業物語」が付属されておりました。
メンテナンスマニュアルというよりも、創業者達の時計修理に対する大切な気持ちと情熱が感じられる内容の冊子となっております。
熱い内容となっておりますが、読んでみるとなかなか面白い感じです。
もちろん、日常のメンテナンスについても書かれていますので、とても参考になります。
表紙にも記載されているおりますが、【永久保存版】です。
時計修理の千年堂オリジナルのメンテナンス用クロスが付属
こちらは、時計修理の千年堂オリジナルのメンテナンス用クロスです。
メンテナンスマニュアルには、こちらのクロスを下敷きにして時計を置いて使うようにと書かれております。
大切な時計をそこら辺へ無造作に置かず、このクロスの上に置き時計を大切にあつかおう的な考えのようです。
こちらのメンテナンス用クロスは、メガネ用クロスとほぼ同じです。
低コストでも時計をしっかり守ります
オーバーホール後の保証期間は6ヶ月
時計修理の千年堂の場合、通常はオーバーホール後1年間の保証が付くのですが、私の「オメガ・シーマスター」の場合は修理見積りの段階で湿気入りが認められたため6ヵ月間の保証期間となりました。
下の写真は、オーバーホールの納品書兼保証書です。
オメガカスタマーサービスでオーバーホール(コンプリート メンテナンス サービス)をした場合は、2年間の保証が付きます。
オーバーホールの依頼先を選ぶときのポイント
今回、オーバーホールの依頼をした「時計修理の千年堂」は、電話をすることもなく全てメールと宅配でのやり取りとなりましたが、一連の内容もとても分かりやすく何のストレスも感じることなくオーバーホールに出すことができました。
ただし、店舗に出向いてオーバーホールを依頼するのとは違います。
少しでもストレスや不安がなく発送できるかなどが、オーバーホール先を決めるにあたり重要なポイントになります。
オーバーホールを依頼する店舗のホームページに掲載されている修理事例だけを頼りに修理先を選ぶのではなく、ネットのクチコミ(評判)などを参考にして、一つでも多くの情報を入手し修理先を選ぶようにするといいでしょう。
オーバーホールを正規店以外へ依頼するときの注意点
信頼できる修理業者を選ぶ:口コミやレビューを確認し、過去の実績を調べる。
使用部品の確認:純正部品を使用しているかどうかを確認する。
保証期間の確認:修理後の保証期間がどれくらいあるかを確認する。
オーバーホールを正規店以外に依頼する場合、いくつかの注意点があります。
まず、信頼できる修理業者を選ぶことが重要です。
口コミやレビューを確認し、過去の実績を調べましょう。
また、使用する部品が純正品かどうかも確認が必要です。
純正部品を使用しないと、時計の性能や価値が損なわれる可能性があります。
さらに、修理後の保証期間も確認しましょう。
正規店以外では保証が短い場合があるため、万が一のトラブルに備えておくことが大切です。
できれば2〜3店舗から相見積りして比較したい
ネットで検索すると無数の修理工房が出てきます。
ここで安易に選ばず、きちんとしたオーバーホールをしてくれる修理工房かよく吟味するようにしましょう。
可能であれば2~3店舗から相見積りを取って比較したいところですが、1度見積りに出すと宅配でのやり取りの場合は約1週間ほどかかってしまいます。
スペアの腕時計を持っている場合はいいのですが、腕時計が一つの場合は現実問題として2店舗までにしないと見積り依頼だけで時計が3~4週間ない状態となってしまいます。
見積り依頼をするときは、このような点にも注意が必要です。
注目の腕時計修理専門店はコチラ
オメガ純正部品は品薄となっている
実際の修理に関しては昨今の純正部品の入手困難により、今回、オーバーホールを依頼した「時計修理の千年堂」もそうでしたが、純正部品以外を使用する修理工房も決して少なくはありません。
そのあたりは正規店にオーバーホールを依頼するわけではないということを、よく理解してからでないと後々の後悔やトラブルに繋がる可能性が出てきます。
昨今、純正部品が入手困難となっている時計修理専門店(修理工房)が増えてきております。
例え1部品でも純正部品以外を使用したオーバーホールや修理を受け入れることができない人は、オメガ正規店(オメガカスタマーセンター)にてオーバーオホールを依頼した方がいいでしょう。
最後に
愛用の腕時計をオーバーホールするのにあたり、どこに依頼するかはとても迷います。
オーバーホールの依頼先を正規店と時計修理専門店のいずれかで考える場合、以下の点を目安とするといいでしょう。
正規店がおすすめな人 | 修理専門店がおすすめな人 |
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私はこれらを踏まえて、今回「時計修理の千年堂」にオーバーホールを依頼しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
\まずは公式サイトをチェック/
時計修理の千年堂でオーバーホール